2015.12.17
11月30日に「アクティブ・ラーニングを支える学生調査と教学IR」をテーマとして、第2回教学IR研修会を開催しました。
この研修会では、本学学生のアクティブ・ラーニング(AL)に対する適合度や、学修活動や学生生活にかかわる特徴を把握するために昨年度(2015年2月)にインタビュー調査(フォーカス・グループ・インタビュー)を実施した株式会社ラーニング・イニシアティブ代表の北島大器氏を講師として招き、質的調査を起点とした教学IR(※1)の有用性や、実施したインタビュー調査の具体的な手法や分析結果について講演いただきました。
教学IRは、教学マネジメント改革を実施する上で「リサーチ・クエスチョン」(※2)を形成することが重要であると言われています。学生アンケートやGPA等の量的分析から「リサーチ・クエスチョン」を形成する事例が多く紹介されていますが、本学がAP事業で実施する教学IRでは、質的調査(フォーカス・グループ・インタビュー)により学生の生の声を聞くことを通して、「リサーチ・クエスチョン」を形成した後、量的なアプローチで検証していくプロセスを取り入れています。本年度も12月に人間社会学域・理工学域の12学類全学年から抽出した約200名の学生に対して学生インタビュー調査を実施します。
参加者は本学AP事業における教学IRの取組とその重要性について理解を深めるとともに、昨年度のインタビュー調査の結果についても興味深く聞き入っていました。
(※1)本記事において、学生の教育・学修に係る学内のデータを収集し分析することを「教学IR」と定義します。
(※2)本記事において、「教学IR」を通して明らかにしたい教学マネジメント上の問いを「リサーチ・クエスチョン」と定義します。
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