概要
金沢大学は、大学憲章に掲げた教育目標に向かって、改革第1ステージにおける「学域・学類制のもとで学生が自己の適性・資質を見極めながら、しっかりとした目的意識のもとで学ぶ環境の整備」及び金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)を基軸とする入学から卒業まで一貫した教育カリキュラムの再構築をめざす現在の改革第2ステージにおける「学生の主体性を涵養するカリキュラム・教育方法・学修支援環境の統合」という改革を加速するため、文部科学省補助事業である平成26年度「大学教育再生加速プログラム」事業に応募し、採択をうけました。
本事業において本学は、学生の主体性を涵養するカリキュラム・教育方法・学修支援環境の統合的な改革を目的として、学士課程の専門教育を対象に以下の3つの施策に取り組んでいきます。
- Ⅰ 学域・学類の中核をなす科目群でのアクティブ・ラーニングの深化・充実
- Ⅱ アクティブ・ラーニングに適した学修環境の活用・展開
- Ⅲ 学修過程・成果の可視化による学修評価の定量的評価(IR)
具体的には、以下の取組を推進し,大学改革を加速します。
- (1)アクティブ・ラーニングの取組みを収集・検証・普及するための授業カタログの整備
- (2)FDリーダーの養成
- (3)(1)、(2)を通じた授業改善サイクルの確立
- (4)アクティブ・ラーニング・アドバイザー(ALA)の養成
- (5)ワークショップ教室等の整備
- (6)(4)、(5)を通じたグループ学修支援体制の確立
- (7)多元的な教育学修評価指標の開発
- (8)学修ポートフォリオ/カルテの運用、これらを通じた学生バックアップ・ポリシーの策定
取組のポイント
事業の成果(代表的な指標)
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26年度 |
28年度(目標値) |
30年度(目標値) |
アクティブ・ラーニングを受講する学生の割合 |
91% |
95% |
100% |
学生の授業外学修時間 |
4時間 |
14時間 |
24時間 |
- 第1ステージの改革
- ・学域学類制のもとで学生が自己の適性・資質を見極めながら学ぶ環境の整備
- 第2ステージの改革
- ・金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)を基軸とする教育カリキュラムの再構築
・学生の主体性を涵養するカリキュラム・教育方法・学修支援環境の統合
組織 全体図
大学教育再生加速プログラム検討委員会
- アクティブ・ラーニング(AL)の深化・充実
- 学修環境の設計・整備
- 学修評価の定量的評価(IR)
スタッフ
大学教育再生加速プログラム(AP)特任助教(AL担当)
河内真美(KAWACHI Mami)
金沢大学大学教育開発・支援センター所属。筑波大学第三学群国際総合学類卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科一貫制博士課程教育学専攻単位取得満期退学。筑波大学大学院人間総合科学研究科研究員を経て現職。発展途上国における識字政策、識字教育と国際的な取り組みに関心をもち研究を進めている。現職では、AP事業の施策のうち、特にアクティブ・ラーニングの深化と充実、及び学修環境の活用と展開に関わる事業推進を行っている。修士(教育学)。