2015/06/22 : お知らせ
平成27年度前期開設科目におけるアクティブ・ラーニング・アドバイザー(ALA(※1))による学修支援が、5月下旬より始まりました。4月末の教職員対象ALA説明会(詳細はこちら)の後、学生のアクティブ・ラーニング(AL)を促進するためにALAの雇用を希望する授業科目を募集しました。平成27年度前期は試行的段階として、募集対象科目を人間社会学域と理工学域の講義・演習科目(ただし、少人数のゼミや卒業論文の指導に相当する科目を除く)のうち、パイロット科目(※2)またはAL重点拡充科目(※3)に選定されているもの、およびFDリーダー(※4)が担当しているものに限定しました。選考の結果、人間社会学域で2科目2名、理工学域で9科目22名、計11科目24名のALAが採用され、各自、担当授業の受講生に対して、授業時間内外での学修支援を開始しています。
今回採用されたALAは、学士課程の3年生から博士後期課程の大学院生まで学年には幅がありますが、担当授業の内容に関する専門知識を持ちあわせた学生です。さらに、ALA研修会を通して、学修支援者として必要なスキルと態度について知り、身につけたうえで支援にあたっています。
ALAによる学修支援の具体的な内容は、グループ・ディスカッションの活性化やグループ発表とその準備に対する助言、授業の演習問題等への学生の解答に対するフィードバックや予習支援、レポートや論文の書き方や構成に関する助言など、各授業で取り入れられているALに応じて多岐にわたります。これらの学修支援を通して、受講生のALの質が向上し、授業内容に関する知識や能力の定着と深化が図られるとともに、思考力や発信力などの獲得が期待されます。AL授業担当教員にとっても受講生の理解度や意見をしっかりと把握し、それに応じて授業を展開することが可能になります。さらにALAにとっても、授業内容に関する知識や能力をより深めると同時に、指導力やリーダーシップを身につける機会となります。
ALAによる学修支援が行われている授業に対しては、今後実施状況やその効果を把握するために見学やヒアリングを行っていきます。当該授業におけるALやALAによる支援の様子については、随時、紹介していく予定です。
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(※1)学士課程における学生の能動的学修の充実及び質の高度化を図るために、授業時間内外で学生のアクティブ・ラーニング支援を行うために雇用される大学2年生から大学院生を対象にした学生スタッフを意味します。
(※2)「パイロット科目」とは、先導的なALの取り組みを実施している授業科目です。その優れた実践は「授業カタログ」に記録されます。平成27年度前期は、人間社会学域と理工学域の各学類で3科目ずつ選定されています。
(※3)「AL重点拡充科目」とは、人間社会学域の学域共通科目および理工学域の学類専門基礎科目のうち、先行して重点的にALを導入する科目です。平成27年度前期は、対象科目のうち約半数がAL重点拡充科目になっています。
(※4)FDリーダーとは、アクティブ・ラーニングを取り入れた教員の教育方法と学生の学修方法の開発・普及にあたって、学類の中心的かつ指導的な役割を務める教員です。人間社会学域と理工学域のすべての学類に2名ずつのFDリーダーがいます。(金沢大学「FDリーダー制度の創設に関する申し合わせ」)
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